松ノさんメモ

「ブルゲ的脱衣将棋」から学ぶコンピュータ将棋の進化

1.まえおき

「ブルゲ的脱衣将棋」は成人向けゲームです.
このページでは成人向け画像を掲載していませんが,
18歳未満の方やアダルトコンテンツに興味が無い方はその2から読むか,ブラウザバックして下さい.

2.「ブルゲ的脱衣将棋」とは

まず,2019年にツイッターで話題になった(それらのツイートのまとめ) 「ブルゲ的脱衣将棋」をご存知だろうか? 「ブルゲ的脱衣将棋」は,ブルーゲイルという老舗のアダルトゲーム会社が2001年に発売したアダルトゲーム(エロゲ)である.
ブルゲは抜きゲーが多いので他の作品をやったことがないが,I'veが好きなので曲はよく聴くし,Treating2Uの曲は特に好きである.
ゲームの内容は,ブルーゲイルの人気作品のヒロインと将棋で戦い,服を脱がせる…という感じである.
ジャンルとしては脱衣ゲームに入るのだが,脱衣ゲームは星の数ほどある
では何故,今更そんな古いゲームを…と思ったそこのあなた
これはただの脱衣将棋では無い…コンピュータがめちゃくちゃ強い脱衣将棋なのだ…
"エロゲーで本格将棋が遊べるのは業界史上初めて"と, 公式のホームページ (魚拓) で自信満々に言っているが,本当に強い…

2-1.脱衣ゲームとは

負けたら服を脱ぐルールのゲームで,ルーツは野球拳である.
脱衣将棋ゲームより脱衣麻雀ゲームの方が多いので,後者の話をしよう.
昔の麻雀ゲームの思考アルゴリズムは精度が悪くイカサマをするから,暇つぶし程度にしか遊んでもらえなくて…
うーん魅力を出すには…あっ,脱がせようみたいなアイデアから脱衣麻雀ができたそう.
1983年日本物流から発売のアーケードゲーム「ジャンゴウナイト」が最初の脱衣麻雀ゲームである.
因みに,野球拳のコンピュータゲームは1981年辺りにハドソンから発売された,MZ-700用ゲーム「野球拳」が最初らしい.
(ついでに言うと「野球拳」は最古の日本製のエロゲと言われている)
野球拳といえばエニックスが「ロリータシンドローム」って野球拳(とか確率ゲーの詰め合わせ)ゲームを出してたって話を思い出したよ.

2-2.勝てない脱衣ゲームに価値(勝ち)はあるのか

最初に「ブルゲ的脱衣将棋」のコンピュータがとんでもなく強いという話をしたが,
じゃあどんなアルゴリズムなんだろうと思い,復刻版FFP仕様を買った松ノ氏…そこに悲劇が襲い掛かる…
READMEファイルが無い!
コンピュータの強さを変えるプログラムも無い!
ええ…復刻版は将棋ゲームとBGMとかCGとかの周辺の物のみなんですか…
買ったのに,アルゴリズム分からないじゃない…
同じキワモノ枠でも,シルバースタージャパンから発売の「お願いおねだり将棋」なら, 銀星将棋の思考ルーチンかぁと分かるのに…
どこどこの将棋ソフトと同じ思考ルーチンだとかいう情報は見つからないし,
丁寧な記事 "ブルゲ的脱衣将棋のAIの凄さは「強さ」だけじゃない" を見る限り,多分独自でプログラム作ったとも読み取れそうだ.
まあ,アルゴリズムなどについては次のページで考察するとして,このページではエロゲ部分の考察をしよう.

さて,この見出し"勝てない脱衣ゲームに価値(勝ち)はあるのか"だが,答えはイエスである.
どういうことかというと,一定の条件(待ったを許可するや,と成金,先に相手の駒を取るなど)を満たすと,
1枚…また1枚…とヒロインが脱ぐシステムなのである.
将棋で勝たなくとも,脱がせば勝てるみたいな救済措置があるので,勝負とは別次元の勝ちが存在するのだ.
ちなみにこの別次元勝ちルールはストーリーモードのみで,フリー対戦モードは脱衣or負け,Dead or Aliveの世界なので,
将棋が得意な人も安心して遊んでみてほしい.
まぁ,2020年に将棋を指す目的で買うのは微妙だと思う.
もっとコンピュータが強い将棋ソフトが沢山あるし.

さて,エロゲ部分の話をすると止まらなくなるので,今回の本命である将棋ソフトのAIの進化について次のページから話していこうと思う.